ヴィオリスト岡さおり’s blog

ヴィオリスト岡さおりのブログです。演奏会情報など♪

モーツァルト弦楽四重奏曲

学士会館で行われたパーティでモーツァルト弦楽四重奏曲の第15番を演奏してきました❣️

コロナ禍でパーティのお仕事は激減していたので、本当に久しぶり‼️✨

大学時代の先輩に声をかけて頂き、近い年代のメンバーで学生時代を思い出しました😆

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リクエストがモーツァルト弦楽四重奏曲第15番✨

有名な曲ですか、パーティではなかなか弾かない曲です😅

何故なら、美しいのですが短調だから・・・😅😅

因みに本当は第19番の「不協和音」をリクエストしたかったらしいのですが、さすがに題名が良くないから諦めたそうです😅😅😅

演奏後にはパーティに参加させて頂き、皆様とお話しさせて頂いたのですが、今回第15番を演奏される事を知って、スコアを見ながらCDを聴いて予習してきて下さった方もいらっしゃいました❗️

皆様真剣に聴いて下さって嬉しかったです🙏✨

 

さて、この第15番、正確な完成時期は分かっていないそうですが、モーツァルトが第3楽章を書いてる時に隣の部屋で長男が産まれたらしいです🤱

という事は、第3楽章の前半は奥様の分娩の苦しみや叫び、後半のトリオは産まれた長男をあやしている様子を表現したのかな?

リハーサル中にその話になり、私以外のメンバーは皆さん出産経験があるので「出産の時を思い出したら何だか体がしんどくなってきた・・・😫」と言っていました😅

 

最近はモーツァルト弦楽四重奏曲を弾く機会がなかったのですが、やっぱりモーツァルトもいいなぁ〜‼️とつくづく思いました✨

またモーツァルト弾きたいなぁ❣️😊❣️

クラシックキャラバン2022

バタバタしていてブログを書くのがかなり遅れましたが、10/10はクラシックキャラバン2022  @オペラシティコンサートホールでした❣️

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今回も盛りだくさんのプログラムです‼️

 

クラシック音楽が世界をつなぐ「華麗なるガラコンサート」

ヴェルディ生誕 210 周年記念

ソリスト・合唱・オーケストラによる響宴〜

指揮:藤岡幸夫
迫田美帆(Sop)
清水華澄(Ms)
笛田博昭(Ten)
須藤慎吾(Bar)
岡田 将(Pf)
奥村 愛(Vn)
松本志のぶ(司会)

合唱:藤原歌劇団合唱部・東京二期会合唱団

管弦楽:スーパー・クラシック・オーケストラ


【第1部】
ヴェルディ:歌劇「椿姫」乾杯の歌

 ♪ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲 
サラサーテ:カルメン幻想曲 op.25

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲「第2番」第3楽章

【第2部】
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」序曲

 ♪サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より“あなたの声に心は開く”

ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より“夢かうつつか”

プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より“花の二重唱”

プッチーニ:歌劇「トスカ」より“星は光りぬ”

ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より“月に寄せる歌”

ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より“友情の二重唱”

ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」より“行け、わが思いよ、金色の翼に乗って”
ベートーヴェン:「第九」第 4 楽章

 

第一部は主に協奏曲や管弦楽曲、第二部はオペラの有名どころアリア多数と第九✨

オペラ、本来は1作品につき数時間はありますからね〜😊

まさに良いとこどりです✨

オペラのアリア曲は大変美しいものが多いんですよね〜✨🥺✨

その中でも、サムソンとデリラの「あなたの声に心は開く」は皆さまもどこかで耳にした事があるのではないでしょうか?😊

私はこのアリアを聴いて、純粋なヒロインが意中の男性に「私を愛してください」と歌ってるのかと思っていましたが、実は悪女が男性を誘惑してる歌だったりします😅

リハーサルで指揮者の藤岡さんが「これだけ美しい歌だもの、誘惑されちゃうよぉ」なんて言ってました🤣🤣

 

同じ演奏家と言っても、私は楽器がないと演奏出来ませんが、声楽家の方は楽器が自分の身体なんですよね😊

羨ましくもあり、でも身体のメンテナンスなど大変だろうなぁとも思います✨

湿度は勿論、食べ物や飲み物、、、

たまに楽屋で声楽家の方とお話しすると器楽科の人達とは全く違う話になり、面白いです🤣

 

クラシックキャラバン2022  、今年度はもう私は出演しませんが公演自体は続きますので、宜しければ足をお運びくださいませ❣️

 

NHK交響楽団 ファビオ・ルイージ首席指揮者就任記念公演

NHK交響楽団にお邪魔させて頂きました🙏

ファビオ・ルイージ首席指揮者就任記念公演で、@サントリーホール、@所沢ミューズ、最後は@ハーモニーホール福井でした❣️

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指揮:ファビオ・ルイージ

 

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

ヴァイオリン:ジェームズ・エーネス


ブラームス 交響曲 第2番 ニ長調 作品73

 

ジェームズ・エーネスのベートーヴェン、本当に音色も美しく、丁寧で細やかな表現の音楽、素晴らしかったです‼️🥹

アンコールはバッハだったのですが、その美しいことといったら・・・・🥹🥹✨

すっかり聴き惚れてしまい、前半の楽譜を片付け&後半の楽譜をセットするのを忘れてしまったよ・・・・🥹🥹🥹✨

 

さて、今回はファビオ・ルイージの就任記念公演✨

リハーサルにも蝶ネクタイ🎀をして上品なファッションで現れたファビオ・ルイージ🤵‍♂️

彼の個性がしっかり感じられるブラームスでした✨

 

このブラームス交響曲第2番は、個人的にとても大好きな曲です🥰

ブラームス交響曲は全体的に特徴的な重さ、重厚感があるのですが、第2番はそれに加えて快活さも見られます✨

第1番なんかは約20年かけて作り上げられたものですが、第2番は避暑地でなんと4ヶ月間で作られてます❗️それが音楽性にも現れているのかもしれませんね😄

約20年かけて練って練って・・・ブラームスらしい😅

第1番は20年間練って練って練り込まれた結果、ものすごくどっしりとして重厚感あふれる素晴らしい交響曲が仕上がったのですが、第2番はその反動なのか短期間で書き上げられ、第1番より流れるようなフレーズが多く出て来ます✨

久しぶりにこの第2番を演奏出来て嬉しかったなぁ〜🥰

 

今回のルイージブラームスはオーソドックスなブラームスではないですが、彼のブレない世界観を感じました🥸

いつもとは違うブラームスを楽しんで頂けたのではないでしょうか❣️😊

 

それにしても、ハーモニーホール福井は田んぼの中にポツンと建てられてるのですが、舞台裏にも余裕を持って作られたホールで、とても居心地が良かったです✨

クラシックキャラバン2022 愛知公演

今年もクラシックキャラバンで愛知県名古屋へ行ってきました❣️

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豪華なソリストにバラエティーに富んだプログラム✨

これでもか‼️というくらい盛り込んでいます🤣

 

クラシックキャラバン2022  愛知公演

2022年9月18日(日)

13:30開演(13:00開場)

田中祐子(指揮)

吉野直子(ハープ)

徳永二男(ヴァイオリン)

古川展生(チェロ)

谷昂登(ピアノ)

幸田浩子(ソプラノ)

相可佐代子(メゾ・ソプラノ)

中井亮一(テノール

宮本益光(バリトン

藤原歌劇団合唱部 二期会合唱団、東京混声合唱団(合唱)

スーパー・クラシック・オーケストラ

松本志のぶ(司会)

■プログラム

バーンスタイン

歌劇「キャンディード」序曲

ヘンデル

ハープ協奏曲 変ロ長調 op.4-6 HWV294a(ハープ:吉野直子

メンデルスゾーン

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64より 第1楽章(ヴァイオリン:徳永二男)

ドヴォルザーク

チェロ協奏曲 ロ短調 op.104より 第1楽章(チェロ:古川展生

ラフマニノフ

ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18より 第1楽章(ピアノ:谷昂登)

ヴェルディ

歌劇『椿姫』より “ああ そは彼の人か~花から花へ”(ソプラノ:幸田浩子

ビゼー

歌劇『カルメン』より “ハバネラ「恋は野の鳥」”(メゾソプラノ:相可佐代子)

ドニゼッティ

歌劇『愛の妙薬』より “人知れぬ涙”

モーツァルト

歌劇『フィガロの結婚』より 伯爵のアリア

ベートーヴェン

交響曲 第9番 ニ短調 op.125「合唱付」より 第4楽章

 

ソリストの皆様、素晴らしかったです❣️

コンチェルトもオペラのアリアも良いとこ取り✨

あのベートーヴェンの第九も、良く知られているフレーズは歌のソリストや合唱が入ってくる第4楽章です。本来ならばオーケストラのみの第1楽章から第3楽章までがあるのですが、今回は第4楽章のみでした✨

 

ギュッとつまった豪華プログラムですが、演奏する方はなかなか厳しい・・・😂

終演後に時計を見たら、公演時間が約3時間でした・・・😂😂

 

クラシックキャラバン2022、私が次に出演させて頂くのは10/10の初台オペラシティ公演になります❣️

 
 クラシックキャラバン2022   東京公演 

「華麗なるガラ・コンサート」

 

2022年10月10日(月祝)

15:00開演(14:15開場)

■​出演者

藤岡幸夫(指揮)

スーパー・クラシック・オーケストラ(管弦楽

藤原歌劇団合唱部・東京二期会合唱団(合唱)

■​司会

松本志のぶ

■プログラム

ヴェルディ

歌劇「椿姫」乾杯の歌
歌劇「運命の力」序曲
 

サラサーテ

カルメン幻想曲op.25(奥村愛
 

ラフマニノフ

ピアノ協奏曲第2番第3楽章(岡田将)
 

ヴェルディ

歌劇「アイーダ」序曲

 

サン=サーンス

歌劇「サムソンとデリラ」より
“あなたの声に心は開く”(清水華澄)

ヴェルディ

歌劇「ファルスタッフ」より“夢かうつつか”(須藤慎吾)

 

プッチーニ

歌劇「トスカ」より“星は光りぬ”(笛田博昭)

 

ドヴォルザーク

歌劇「ルサルカ」より“月に寄せる歌”(迫田美帆)

 

ヴェルディ

歌劇「ナブッコ」より
“行け、わが思いよ、金色の翼に乗って”(合唱)

ベートーヴェン

「第九」第4楽章他

 

ご来場、お待ちしております❣️

 

 

パシフィックフィルハーモニア東京・定期公演

パシフィックフィルハーモニア東京の第151回定期演奏会に参加させて頂きました😊

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プログラムは

 

ベートーヴェン ロマンス

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番

ベートーヴェン 交響曲第7番

 

今回の指揮&ヴァイオリンはオーギュスタン・デュメイ

弦楽器をやってる人ならば1度は聞いた事があるのではないでしょうか🤭

私も楽しみにしておりました❣️

 

プログラムはかなり有名な曲ばかりで何回も弾いた曲なのですが、彼の音楽性が加わるとまた全く別物です‼️

テンポも自由に動いたり、楽譜には書いていないニュアンスを付けたり、協奏曲も毎回ちょっとずつニュアンスが違ったり。

人によっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが😅、歌い心が半端ない✨

フランス人らしいフランス人だなぁ〜😆🇫🇷

 

今、彼が奏でている音楽にはどういう弾き方がよいのか、、、

リハーサル、ゲネプロと本番も全て違うニュアンスで弾いたりもするので、それにどれくらい反応出来るのか、、、🤣

まさに音楽の会話ですよね👂

 

今日はこう弾くのか‼️という事もあったりして演奏しながら笑ってしまったり😆、同じメロディを弾く時はデュメイがヴィオラの方を見てニヤニヤしながら弾いたり😆

ヴァイオリンを弾いても指揮をしても、彼の奏でる1つ1つの音が全て生き生きとしていて、「音楽はこの瞬間瞬間で生きている」と実感させられました🌱🌱🌱

あの美しい音色はまさに圧巻で、「良いも悪いもない」ものすごい説得力で、誇り高き彼の人生が詰まっているように感じました☺️

何よりデュメイ自身が楽しそうに演奏していて、本当に幸せで楽しい時間でした❣️

 

そして最後に、音楽と関係ないのですが、彼はかなりの長身です❗️

でも座ると普通・・・・

・・・どんだけ、足が長いんだろう〜🤣🤣🤣

アンサンブル金沢 高山&加賀公演

オーケストラ・アンサンブル金沢の高山&加賀公演に参加させて頂きました❣️

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今回の指揮&編曲は宮川彬良さん✨

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モーツァルトの有名な「アイネクライネナハトムジーク」に、タンゴの要素を加えた「アイネクライネタンゴムジーク」🤣

また、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」にマンボNo.5を加えた「シンフォニックマンボNo.5」🤣🤣

見上げてごらん夜の星を」では途中から「E.T」のメロディや「星に願いを」のメロディが出てきたり🤣🤣🤣

最後はこの曲なくしては宮川彬良さんを語れない「マツケンサンバⅡ」🤣🤣🤣🤣

(高山公演のみ、高山スペシャルダンサーズのダンス付きでした❣️)

弾きながらも思わずクスッと笑ってしまう楽しいコンサートでした〜‼️

宮川彬良さんの魅力満載‼️😆

 

ニューシネマパラダイス」や「ゴッドファーザー」「シェルブールの雨傘」も素敵なアレンジ✨

また、日本の歌では、「からたちの花」や「砂山」「ぞうさん」も。

ぞうさん」では宮川さんが朗読なさったのですが、ステージ上でウルウルきちゃいました🥺

 

映画音楽の時に宮川さんが話されていた事がとても印象的でした。

宮川さん曰く、

 

映画音楽はかなり変化してきている。

昔の映画は白黒だったり映像も荒かったりして、観客1人1人がそれぞれ想像しながら観ていたので音楽の役割が多かった。

それが今の映画は映像も毛穴が映るくらい高画質に綺麗になり、あまりにリアルになった為に音楽の役割があまりなくなり、効果音のような存在になってしまった。

 

すごく納得してしまいました😔

だって昔の映画音楽メドレーとかはよく演奏しますけど、今どきの映画音楽メドレーってないですもんね・・・。

あのメロディを聴いただけで、あの映画の苦しい胸の内を堪えるシーンが浮かんでくる・・・なんて事が今の映画は少ない気がします。

映像と音楽のリンク度が少ないんですよね😢

なんだか寂しいことだなぁと思ってしまいました😢😢

 

見えているものが重要視される今ですが、本当は見えていないものの方が重要なのではないでしょうか。

音楽も見えない物ですからね❣️

プレシャスカルテット最終公演

6年かけてのプレシャスカルテットのベートーヴェンツィクルス、無事に終演いたしました‼️

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文翔館室内楽シリーズvol.15

プレシャスカルテット ベートーヴェンツィクルスⅥ

 

弦楽四重奏曲 へ長調 Hess34

第11番 作品95「セリオーソ」

第16番 作品135

 

Hess34は元々はピアノ曲です。ベートーヴェン自身が弦楽四重奏用に編曲してるのですが、うーん、弾きにくい😅

ピアノなら楽に弾けるんだろうなぁという音型がちょこちょこ出てきて苦戦しました😂

 

第11番の「セリオーソ」という題はベートーヴェンが付けたものです。

その題名の通りの曲で、緊張感あふれる曲です。この曲を作曲した後、ベートーヴェンは14年間の間、弦楽四重奏曲を作曲しなかったそうです。

 

第16番はベートーヴェンの亡くなる5ヶ月前に出来上がった曲です。

後期の弦楽四重奏曲はかなり大規模な作品が多いのですが、その中で16番は小規模な作品になっています。

自筆譜には、終楽章の緩やかな導入部の和音の下に、“Muss es sein?(かくあらねばならぬか?)”と書いてあり、第1主題には、“Es muss sein!(かくあるべし)”と書いてあるそうです。

この謎めいた文については色々な見方があるそうです(友人から借りた金を返さねばならないか否かに過ぎないという説も😅)

 

ベートーヴェン弦楽四重奏曲、18曲全てをやり終えて、寂しいような、でもホッとしたような・・・・🥺

ツィクルスを皆で勉強した時間は、私の音楽人生の中でとても大切な宝物です。

ベートーヴェンツィクルスという貴重な機会を頂けたこと、このメンバーで一緒に演奏出来た事に感謝でいっぱいです。

支えて下さった皆様、メンバーの皆も本当にありがとうございました✨🙏✨